企画展の趣旨

本企画展は、ガザでの停戦までの2年間に一体何が起きていたのか、そして停戦が成立した今なお、攻撃、殺戮、破壊、そして包囲という限界の状況下で生き抜いているガザの人々に目を向けるための展示です。ヨルダン川西岸でのイスラエル軍や入植者による日常的な暴力にも焦点を当てます。

2023年10月にイスラエルによるガザ攻撃が始まり、2年間で7万人の市民が殺害され、そのうち2万人が子どもという惨状となりました。2025年10月にガザで停戦が成立し、人質全員が解放された後、日本国内でのパレスチナ関連の報道は急激に減少しました。「戦争は終わった」と感じている方も多いかもしれません。

しかし、現実は異なります。 イスラエルによるガザ攻撃と封鎖は今なお続き、停戦後のガザ市民の死者はすでに1,000人を超えました。2023年10月以来の総死者数は2026年6月時点で7万3,000人以上、そのうち2万1,000人以上が子どもたちという、文字通りの歴史的惨状が続いています。さらに、ヨルダン川西岸地区でもイスラエル軍による侵攻や集団強制避難、入植者の暴力が激化しています。

ガザ攻撃から3年、そして停戦から1年を迎える2026年10月。私たちは今も続くパレスチナの過酷な現実に光を当て、共に考えるための企画展「パレスチナのいま――ガザとヨルダン川西岸2023-26」を目黒区美術館区民ギャラリーで開催することを決意しました。

数字や統計だけでなく、この困難な状況を生きているパレスチナの人々の顔が見える展示を目指します。ガザやパレスチナの問題を「遠い出来事」として知るためだけでなく、私たちが生きている、この世界の“いま”を知り、考えるための企画にします。

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